「Webマーケティング業界は将来性があると言うけれど、本当だろうか」
「AIの登場によって将来Webマーケターの仕事がなくなるのでは」
あなたはそんな疑問や不安を感じていませんか。
結論から言うとWebマーケティング業界は将来性があり、簡単にAIに仕事を奪われることはありません。
この記事は、現役Webマーケターのワタリが実際の業務を通じて体験したことや、最新情報を元に執筆しています。
あなたはこの記事を読むことで、Webマーケティングの将来性やAIとWebマーケティングの関係性について、理解することが可能です。
これからWebマーケターを目指すあなたの参考になるはずです。
ぜひ最後まで読んで、Webマーケターを目指してくださいね。
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
<プロフィール>
- 職歴18年の現役WEBマーケター
- 総合広告代理店→ネット専業代理店→WEBマーケティング会社を渡り歩く
- WEBサイト構築・WEB広告・DSP・SEO・などデジタルマーケティング全般の経験豊富
Webマーケティング業界地図
Webマーケティングの将来性を伝える前に、Webマーケティング業界について確認しておきましょう。
Webマーケティング業界は大きく下記4種類のプレイヤーに分かれます。
Webマーケティング業界のプレイヤー
- クライアント・事業会社
- Web広告代理店・Webマーケティング会社
- Web広告代理店・Webマーケティング会社
- ソリューション提供会社
Webマーケティング業界と言えば、2のWeb広告代理店・Webマーケティング会社を指すことが多くなっています。
この記事でも2のWeb広告代理店・Webマーケティング会社を中心に解説していきます。
Webマーケティング業界の将来性
結論から言うと、Webマーケティング業界は将来性があります。
なぜなら下記の4つのデータが右肩上がりに伸長しているからです。
- インターネット広告の成長率
- 動画広告の成長率
- ソーシャルメディアマーケティングの成長性
- ECサイトの成長性
では具体的にそれぞれのデータを見てみましょう。
1. インターネット広告の成長率
Webマーケティング業界の成長をリードしているのは、インターネット広告です。
なぜならインターネット広告は、年々右肩上がりに成長しているからです。
下記のグラフは2019年以降のインターネット広告媒体費の推移です。
コロナ禍のピークだった2022年でも、対前年比115.0%の伸びを見せています。
2024年は対前年比108.4%の伸びが予想されており、今後の成長に期待できます。
下記のグラフはマス4媒体と言われるテレビ広告、新聞広告、雑誌広告、ラジオ広告とインターネット広告の年代別推移になります。
インターネット広告の成長性は、他の広告媒体と比べると一目瞭然です。
2018年まではテレビ広告がリードしてきましたが、2019年にはついにインターネット広告に逆転されてしまいました。
2023年時点ではインターネット広告の費用は33,300億円に達し、テレビ広告の約2倍になりました。
今後はテレビ広告とインターネット広告の差が、さらに開くはずです。
以上のことから、インターネット広告の成長は今後も期待できます。
2. 動画広告の成長率
動画広告はインターネット広告の1カテゴリですが、右肩上がりに成長しています。
成長している理由としては「TVer」などのテレビ番組再放送サービスや、「Youtube」などの動画共有サービスの利用者が増えている点が影響しています。
下記のグラフは、動画広告市場規模の推移です。
2024年は7,209億円の予想ですが、3年後の2027年には1兆228億円と予想されています。
デバイス別ではYoutubeやTVerなどのコネクテッドテレビが急成長しています。
電車に乗ってもスマホでTVerやYoutubeを視聴している人をよく見かけるので、動画広告の成長性は疑う余地がありませんよね。
3. ソーシャルメディアマーケティングの成長性
動画広告につづき、ソーシャルメディアマーケティングの成長性も期待できます。
下記のグラフはソーシャルメディアマーケティング市場規模の推移になります。
2024年は1兆72億円の予測ですが、2025年は1兆1,171億円と予測されています。
ソーシャルメディアマーケティング市場が拡大すると、下記のWebマーケティングサービスの需要が高まります。
- SNSアカウント運用代行
- SNS広告運用
- ターゲティング広告
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
- アフィリエイトマーケティング
スマホ利用者の拡大に比例して、ソーシャルメディアマーケティングの市場も拡大中です。
本格的に参入する企業も増えているため、今後期待できるWebマーケティングカテゴリです。
4. ECサイトの成長性
Webマーケティング業界の成長性を語る上では、ECサイトも外せません。
2020年はコロナ禍の影響で旅行サービスを中心に頭打ちでしたが、それ以外の年度は右肩上がりに成長を続けています。
2022年にはECサイトの市場希望は22兆7,449億円の大台に達しました。
ECサイト市場が拡大すると下記のWebマーケティングサービスの需要も高まります。
- Web広告運用
- SEO対策
- ECサイト構築・運用
- Web接客ツール
- パーソナライズ・レコメンド機能
- コンテンツマーケティング
今後はECサイトの特化したWebマーケティング会社や人材のニーズが、高まることは間違いありません。
Webマーケティング業界に入るメリット
ここ数年WEBマーケティング業界を目指す人が、急増しています。
Webマーケティング業界に入るメリットは下記4点です。
- 今後の成長性に期待できる
- Webマーケターは希少性が高い
- Webマーケターは平均年収が高い
- Webマーケターは副業で稼ぎやすい
では詳しく見ていきましょう。
1. 今後の成長性に期待できる
Webマーケティング業界は、今後の成長が期待できます。
なぜならインターネット広告や動画広告、ソーシャルメディアマーケティング市場の3つ全てが、対前年比を上回ると予測されているからです。
私たちの生活を振り返ると、もはやインターネットなしには生活できません。
20年ほど前はテレビや新聞、雑誌を中心に情報を収集していましたが、最近は新聞や雑誌を読んでいる人自体が少なくなった気がしませんか。
この傾向は今後ますます加速し、Webマーケティング業界がより活性化するはずです。
2. Webマーケターは希少性が高い
Webマーケティング業界は成長している分野ですが、実は人材が不足しています。
なぜならWebマーケティングは専門性が高く、スキルを身につけるまで時間がかかるからです。
下記のグラフはマーケティング人材に関する調査結果ですが、9割以上の人が自社マーケターの人材不足を実感しています。
特にマーケティング戦略設計や、Webサイト・クリエイティブ制作ができる人材が不足しています。
以上のことから、経験・実績のあるWebマーケターの希少性はますます高まっていると言えます。
3. Webマーケターは平均年収が高い
Webマーケターは希少価値が高いので、他の業界に比べて平均年収が高くなっています。
下記のグラフは年代別のネット広告/Webマーケティング業界における平均年収です。
30代の場合、全職種の平均年収が447万円なのに対し、インターネット/広告/メディア業界の平均年収は457万円と高くなっています。
30代だけではなく全ての年代においても、全職種の平均年収を上回っているのが分かります。
Webマーケティングスキルを身につけると、アフィリエイトやWebライティングなどの副業で稼ぐことも可能です。
本業をしながら、隙間時間で月1~10万円程度の副業収入を得ている人も少なくありません。
4. Webマーケターは副業で稼ぎやすい
最近は副業をする人が増えていますが、Webマーケターは副業に向いています。
なぜなら、Webマーケティングに関する副業案件が多いからです。
クラウドワークスやランサーズでWebマーケティングに関する副業案件を探すと、かなりの数が見つかります。
具体的にはWebライティング案件やSEO改善、SNS運用、Webサイト改善などの業務です。
本業で身につけたWebマーケティングスキルを副業で活かし、本業の収入を越えた段階で独立する人も少なくありません。
Webマーケターになるまでは時間がかかりますが、スキルと経験を積めば自由度が高い働き方が可能です。
以上がWebマーケティング業界に入るメリットの説明です。
Webマーケティング業界に入るために必要なこと
Webマーケティング業界は成長性があり、多くのメリットがあります。
未経験からWebマーケティング業界に入るためには、下記3つのポイントが重要です。
- 基礎知識の習得
- 実践経験
- 転職活動
Webマーケティング業界は経験者が優遇されるので、実践経験を積むことが重要になります。
Webマーケティングを独学で学ぶことも可能ですが、おすすめはWebマーケティングスクールを受講することです。
もっと詳しく知りたいあなたは、下記の記事を参考にしてくださいね。
未経験からWEBマーケターになるには【現役WEBマーケターがロードマップを徹底解説】
現役Webマーケターのワタリが徹底的に解説しています。
Webマーケティング業界に死角はないのか
Webマーケティング業界は将来性があり、Webマーケターの需要も高まっていますが、死角はないのでしょうか。
実はWebマーケティング業界にも死角はあります。
具体的には下記の3点です。
- Cookie(クッキー)規制問題
- アドフラウド問題
- ステマ規制問題
では詳しく見ていきましょう。
1. Cookie(クッキー)規制問題
ひとつめの死角はCookie(クッキー)規制問題です。
Cookie規制とは、プライバシー保護の観点からブラウザに保存されるCookieの利用を制限しようとする動きのことです。
引用元:marketingX Cookie規制とは?Webマーケティングへの影響と対策について紹介
Cookieについては、下記を参照ください。
Cookieとは、WEBサイトを閲覧したときに、訪問者が訪れたサイトや入力したデータ、利用環境などの情報が記録されたファイル(仕組み)を指します。
引用元:Web集客ラボ Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・目的・設定方法を解説
ECサイトで毎回IDとパスワードを入力しなくていいのは、Cookieが有効になっているおかげです。
一見いいことずくめのCookieですが、サイトを訪れたユーザーの行動履歴データが、ユーザーの許可しない企業に提供されることもあります。
Webマーケティング会社にとっては、Cookieを利用したデータは宝の山です。
なぜなら広告を見せるターゲットの情報を詳しく分析することができるからです。
一方で、Cookie情報は個人にとってはプライバシーの侵害にあたる可能性もあり、欧米を中心にCookieの規制が強化されつつあります。
Web上の行動履歴を分析されるのは、イヤですよね。
Web広告の1種で、リマーケティング広告という商品があります。
リマーケティング広告はクッキーを活用した広告手法で、企業のサイトを訪れたユーザーが離脱した後でも、同一ユーザーに再度広告を配信することが可能です。
日本でもCookie規制が厳しくなってきたので、今後はリマーケティング広告が出稿できない可能性があります。
確かにCookie規制はWebマーケターにとっては痛手ですが、影響範囲は大きくありません。
なぜならCookieを利用しないWebマーケティング手法が数多く存在しているからです。
2. アドフラウド問題
ふたつめの死角は、アドフラウド問題です。
「アドフラウド」は聞きなれない単語かとおもいますが、ひと言でいうとインターネット広告における詐欺行為のことです。
アドフラウドとは、無効なインプレッションやクリックによって広告費用に対する成約件数や効果を不正に水増しする不正な広告のことです。
引用元:Repro 不正広告「アドフラウド」とは?見抜き方と騙されないための対策を徹底解説!
Webマーケティングはテクノロジーの進化とともに発展してきました。
一方でテクノロジーの進化により、アドフラウドという不正行為も残念ながら存在しています。
アドフラウドは広告主に対する背信行為です。
放置しているとWebマーケティング業界全体の信頼が損なわれます。
現時点では完全に撲滅するには至っていませんが、今後はWebマーケティング業界全体で撲滅することが重要です。
質の悪いWebマーケティング会社に仕事を依頼しない、掲載面が分からないWeb広告には出稿しないといった対策で、ある程度アドフラウドを防ぐことが可能です。
3. ステマ規制問題
最後はステマ規制問題です。
「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、耳にしたことも多いのではないでしょうか。
ステルスマーケティングとは、消費者に特定の商品やサービスについて、宣伝と気づかれないように商品を宣伝したり、商品に関するクチコミを発信する行為のこと。
引用元:Synagy! ステルスマーケティングとは
具体例としては美容系インフルエンサーが、化粧品会社から無料で商品を提供してもらい、自身のSNSで拡散する行為です。
提供企業については一切触れずに、あたかも自分が購入したおすすめ商品として情報発信することはNGです。
なぜならSNSを見たユーザーは、インフルエンサーの中立的な意見なのか、企業の宣伝なのか区別がつかないからです。
ステマが発覚した場合は、企業やインフルエンサーにとって炎上リスクがあります。
2023年10月1日からはステルスマーケティングの規制がより厳格になりました。
Webマーケティング会社がインフルエンサーを起用した、マーケティングを実施する際は、最新の注意が必要です。
【検証】WebマーケターはAIに置き換えられるのか
Webマーケティングは将来性があり、今後の成長性も期待されています。
とはいえ、「AIの登場によってWebマーケターの仕事が奪われるのでは?」と心配する声もあります。
結論から言うと、Webマーケターの仕事がAIに奪われる可能性は低いです。
なぜなら、ワタリの勤めるWebマーケティング会社でもAIを活用していますが、課題も多いからです。
実際にWebマーケティングでAIを活用した結果を踏まえ、詳しく解説していきますね。
Webマーケティング現場でのChatGPT活用例
1点目はChatGPTの活用例です。
ワタリの勤務先では下記4点でChatGPTを活用しています。
ChatGPTの活用例
- 広告コピー文の作成
- コラムテーマの作成
- コラム骨子の作成
- SEOライティング
これまではWebマーケターが時間をかけて対応していましたが、ChatGPTを活用することで業務効率が大幅に改善しました。
とはいえ、ChatGPTは事実と異なる回答をすることもあるので、注意が必要です。
最終的にはWebマーケターが記載内容の事実確認や、コピペチェックを行う必要があります。
単純作業にはChatGPTは向いているけれど、重要な業務に使うにはまだ課題がある、という結論に至っています。
広告運用業務でのAI活用例
2点目はWeb広告運用におけるAI活用例です。 Google広告ではAIによる自動入札が可能なので、ワタリの会社でも活用しています。
これまでの広告運用は、運用担当者が広告の予算管理や、消化状況確認に日々対応していました。
案件が少ないうちはいいですが50件、100件の広告運用となると、人手で対応するのはかなり困難です。
Google広告でAIによる自動入札機能を利用すれば、AIがこれまでのデータを活用して、最適な運用を実施するので、工数が大幅に削減できます。
一見すると、いいことずくめのAI運用ですが、課題も見えてきました。
Google広告のAI活用は、ある程度大量なデータがそろっている場合は効率的に運用されます。
一方でデータが少ない場合は、効果が悪くなる場合が見られます。
ある程度勝ちパターンが見つかった場合、AIによる広告運用は強みを発揮します。
一方で、勝ちパターンが見つかっていない場合は、Webマーケターによる細かい運用に軍配が上がります。
【結論】Webマーケターの仕事はAIに奪われない
以上2つの事例のみではありますが、Webマーケティング業界におけるAI活用は、まだまだ課題があると言えます。
AIは過去のデータからゴールを導くことは得意ですが、ゼロから1を作り出す業務においては、まだまだWebマーケターにはかないません。
とはいえ、単純作業やアイディア出しはAIの得意領域なので、Webマーケティング会社は積極的に取り入れる必要があります。
なぜWebマーケティング業界の将来性は明るいのか/まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後にまとめです。
Webマーケティング業界の将来性が明るいのは、下記4つのデータが物語っています。
- インターネット広告の成長率
- 動画広告の成長率
- ソーシャルメディアマーケティングの成長性
- ECサイトの成長性
そんなWebマーケティング業界に入るメリットは、下記4つです。
- 今後の成長性に期待できる
- Webマーケターは希少性が高い
- Webマーケターは平均年収が高い
- Webマーケターは副業で稼ぎやすい
Webマーケティング業界に入りたいと思ったあなたは、下記の記事も参考にしてくださいね。
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