「Webマーケティング会社に転職したいけれど、どんな仕事内容なの?」
あなたはそんな疑問を抱えていませんか。
この記事を読むことで、Webマーケターの具体的な仕事内容を知ることができます。
なぜなら現役Webマーケターのワタリが、Webマーケターの仕事内容を詳しく紹介しているからです。
ここでは、Webマーケター5名の仕事内容を紹介しています。
登場するWebマーケターは全員、ワタリの勤務先に実在する社員です。
(クリックで該当記事へリンク)
この記事を読み終えた後は、Webマーケターの仕事イメージを具体的に持つことができます。
ぜひ、あなたの転職活動の参考にしてくださいね。
本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
<プロフィール>
- 職歴18年の現役WEBマーケター
- 総合広告代理店→ネット専業代理店→WEBマーケティング会社を渡り歩く
- WEBサイト構築・WEB広告・DSP・SEO・などデジタルマーケティング全般の経験豊富
Webマーケターは所属する企業や部署によって役割・守備範囲が変わる
「Webマーケター」と言っても、所属する企業や部署によって役割・守備範囲が変わります。
なぜなら「Webマーケター」という言葉自体が、かなり幅広い意味を持っているためです。
具体的に企業別・部署ごとにWebマーケターを分類してみましたので、下記の図を参考にしてください。
種別 | 主な仕事 | 所属部署や所属会社の例 |
①メーカー・事業会社のWebマーケター | リアル事業を主とするメーカーや、サービス業などの企業でWebマーケティングを担当する。 | 宣伝・広告・営業・販促・広報などの部署。Webを活用している部署は全て該当。 Webサイトの統括担当者から、ECサイトの担当、ネット広告出稿担当など実に多様。 |
②ネット専業事業会社の Webマーケター | 主に個人向けのオンライン事業サービスを提供する。 | Google、Amazon、Yahoo!やオンラインゲームを展開するDeNAなど多数。 |
③広告代理店・コンサルタント会社のWebマーケター | 主に①の企業に対してコンサルティングや企画提供業務を行う。 | 広告代理店、Webマーケティングコンサルティング会社など。電通・博報堂などの従来の広告代理店のネット担当者。サイバーエージェント、オプトなどのネット系広告代理店営業など。 |
④ソリューション提供会社の Webマーケター | 主に①、②の企業に対して、ツールや仕組みを提供する。3と提携することが多い。 | Web接客ツール、マーケティングオートメーション、メール配信システム、デジタルサイネージなどを提供している企業の企画開発者や営業、コンサルタント。 |
『マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!』を参考に作成
ワタリは③の広告代理店・コンサルタント会社のWebマーケターです。
Webマーケター1日の仕事内容
Webマーケターの仕事内容を大まかに分類すると下記の5つになります。
- Web広告の運用管理と改善提案
- SEO対策の実施と改善提案
- SNS広告の運用管理と改善提案
- ECサイトの運用改善
- Webサイトのアクセス解析と改善提案
新人Webマーケターは上記の1分野から取り組むのが一般的です。
1分野の経験・実績を重ねた後は、他の分野にも取り組むことで守備範囲が広がっていきます。
ではこれから、ワタリの勤務先に実在する5名のWebマーケターのスケジュールを見てみましょう。
1.Web広告運用担当者 1日の仕事内容
Web広告運用担当者1日のスケジュールを見てみましょう。
メールチェック・バックログ確認
日次広告管理表更新
広告予算消化チェック
広告チームMTG(広告運用状況報告)
クライアントA社 Google/Yahoo広告初期設定
クライアントA社 Microsoft広告初期設定
昼休憩
クライアントB社 Microsoft広告修正対応
Google・Yahoo広告の最新情報収集
クライアントE社 広告改善
クライアントF社 広告改善
広告タスク整理
日報作成・明日のスケジュール把握
基本的には社内で広告設定・改善業務が中心です。
2.Webマーケティングディレクター 1日の仕事内容
Webマーケティングディレクター1日のスケジュールを見てみましょう。
クライアントA社 広告データ確認
チームミーティング
クライアントA社 成果状況確認/タスク確認
タスク確認・メール返信
クライアントB社 議事録作成・社内報告
クライアントA社 レポート内容確認・先方提出
クライアントC社 レポート修正
昼休み
クライアントB社 セミナー内容確認
クライアントB社 月次レポート報告事前準備
クライアントB社 月次レポート報告会
クライアントD社 レポート修正
クライアントB社 議事録作成・タスク確認
クライアントA社 広告状況確認
クライアント対応とレポート作成業務が中心です。
3.Webマーケティングコンサルタント 1日の仕事内容
Webマーケティングコンサルタント1日のスケジュールを見ていきましょう。
優先メール対応・当日スケジュールチェック
チームミーティング・部下の進捗確認
中途社員との日時MTG
新規担当クライアントの事業理解
コンサルタント会議(成功事例・社内ナレッジ共有会)
クライアントA社 Webマーケティング改善テーマ検討
昼休み
クライアントB社 月次レポート報告会
クライアントC社 スケジュール調整
社内相談対応
提案骨子・レポートチェック(部下へのフィードバック)
メール対応・各種業務対応
クライアントA社 Webサイト修正箇所をWeb制作チームに依頼
日報作成・部下の残業時間管理
クライアントの改善提案や、部下のマネジメントが中心です。
4.Webマーケティング企画営業 1日の仕事内容
Webマーケティング企画・営業 1日のスケジュールを見ていきましょう。
メールチェック・案件進捗確認
チームミーティング(案件進捗報告・見積チェック依頼など)
新規見込み客向けの提案書レビュー
クライアントA社 見積内容チェック
クライアントB社 提出資料作成
既存クライアントC社 採用サイトリニューアル提案
提案後対応(議事録作成・次回対応事項洗い出し)
お昼休み
メールチェック・案件進捗状況確認
新規見込みクライアントD社 広告運用提案
提案後対応(議事録作成・案件管理シート登録)
社内ミーティング事前準備
新規案件受注E社 初回キックオフミーティング
既存クライアントF社 提案資料作成
メールチェック・日報作成(基本的には定時+2時間以内には業務終了)
新規見込み客対応と提案書作成・提案が中心です。
5.Webマーケティング部 部長 1日の仕事内容
Webマーケティング部 部長 1日のスケジュールを見てみましょう。
メール処理
成果管理シート更新
チームミーティング(部下の進捗管理・トラブル相談対応)
マネージャー会議(各部門のマネージャー同士で情報共有)
クライアントA社 トラブル対応
重要クライアントB社 SEO・広告成果状況確認
お昼休み
重要クライアントC社 年間Webマーケティングプラン作成
既存クライアントD社 社内戦略ミーティング
既存クライアントE社 改善テーマ検討
社内全体会議用の資料作成
Webコンサルタント・Webディレクター評価シート記入
メールチェック/返信/担当者アサイン依頼対応
部下のマネジメント対応や、既存大型クライアント対応が中心です。
Webマーケター1日の仕事内容【他社編】
ワタリの会社だけではなく、他社Webマーケター1日の仕事内容も参考にしてみましょう。
入社3年目 ベンチャー企業のマーケター
株式会社GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)で働く、新卒3年目のマーケターの1日がよく分かります。
GA technologiesはネット不動産投資サービス「RENOSY」が有名ですよね。
Webマーケターの種別としては、①メーカー・事業会社のWebマーケターと②ネット事業会社のWebマーケターの中間あたりでしょうか。
未経験から入社1年目 ネット専業代理店のWebマーケター
社名は分かりませんが、おそらくネット専業代理店のWebマーケター1日密着取材です。
ネット専業広告代理店の仕事内容がよくわかる動画です。
Google広告の改善ミーティングや、アプリ広告の改善を行っている様子は、非常にリアルです。
ブラックWebマーケティング会社の仕事内容
勤務先のWebマーケティング会社がブラック企業だった場合、あなたは激務を覚悟しないといけません。
というのも、ワタリの前職は某掲示板にスレッドが立つほど有名な、ブラック企業だったからです。
深夜残業、徹夜、休日出勤が当たり前の過酷な労働環境でした。
参考までに、ワタリの前職(ブラック企業)と現職(ホワイト企業)のスケジュールを 比較してみましょう。
ブラックWebマーケティング会社 1日の仕事内容
朝のチームミーティング(徹夜明けの場合あり)
部門全員参加の受注報告会(大型受注案件の報告と最後は気合の言葉で締めくくり)
提案書作成・リスティング広告レポート作成・顧客対応
お昼休み(忙しいとデスクでコンビニ弁当)
新規テレアポ(売上目標に達していないと必死で対応)
既存クライアントA社 訪問・月次レポート報告(成果が悪いと他社に乗り換えられることも)
既存クライアントB社 訪問・月次レポート報告
案件受注状況報告会(目標売上に達成していないと詰められる)
社内案件共有会・新サービス勉強会
メール処理・売上管理シート記入
決済申請書類作成
3日後にプレゼンが迫った提案資料作成
ギリギリ終電で帰宅するか、会社に泊まるかの2択を迫られる
今考えると、ゾッとしますね。
ホワイトWebマーケティング会社 1日の仕事内容
メールチェック・スケジュール確認
上長と朝ミーティング(案件共有と提案内容チェックがメイン)
提案書作成
お昼休み(忙しくても1時間はしっかり休憩)
新規問い合わせ案件対応・提案(客先訪問はせず、リモートでの提案が中心)
新規問い合わせ案件のヒアリング準備など
メールチェック・日報作成(繁忙期でなければ、残業は1時間程度)
天と地ほどの差がありますね…
ブラックWebマーケティング会社 5つの特徴
ブラックWebマーケティング会社で長期間働くことは危険です。
なぜなら、健康面において深刻なダメージを受けるからです。
ワタリは30代前半でブラックWebマーケティング会社に転職しましたが、 8年目でメンタルを病んでしまい、1年間休職してしまいました。
最悪でも1〜2年経験を積んで、さっさとホワイトWebマーケティング会社に転職すべきでした。
ワタリのような失敗を繰り返さないために、ブラックWebマーケティング会社の特徴 5点を解説します。
(クリックで該当記事へリンク)
特徴1. 深夜残業・徹夜・休日出勤が黙認されている
ブラックWebマーケティング会社の代表的な特徴が、業務時間の長さです。
ワタリの前職はまさにブラックWebマーケティング会社の典型でした。
転職1週間目から終電で帰宅。業務が忙しくなると、週に1〜2回徹夜することも珍しくありませんでした。
20代〜30代くらいまでは、なんとかなる部分もありますが、このような企業への転職は絶対に避けましょう。
特徴2. 社員の残業時間が管理されていない
ブラックWebマーケティング会社は、社員の残業時間が管理されていないケースが非常に多いです。
ワタリの前職では、ひどい月は100時間残業をしていました。
転職1週間目から終電で帰宅。業務が忙しくなると、週に1〜2回徹夜することも珍しくありませんでした。
20代〜30代くらいまでは、なんとかなる部分もありますが、このような企業への転職は絶対に避けましょう。
特徴3. 顧客の満足度よりも自社の売上が優先されている
大手のブラックWebマーケティング会社に多いのが、売上至上主義です。
特に上場企業はその傾向が強いです。
企業にとって「売上」は命題ですが、顧客の満足度よりも優先している企業も実在します。
売上至上主義が行き過ぎると、非常に業務効率が悪くなります。
具体的には、無意味なテレアポやアポなし訪問、予算増額のゴリ押し依頼などです。
営業的な側面が強いですが、最終的にWebマーケターへのしわ寄せにつながります。
特徴4. 退職者・休職者が多い
ブラックWebマーケティング会社の最大の特徴は、退職者・休職者の多さです。
ワタリの前職は、社員数10,000人の大企業でしたが、 100人採用したら100人退職するようなブラック企業でした。
このようなブラック企業は、休職者が多いのも特徴です。
ワタリもそうでしたが、激務が原因でメンタルや体調が悪化する人が後を絶ちません。
Webマーケティング会社に転職する際は、退職者・休職者が多い企業は避けた方が安全です。
特徴5. 管理職のマネジメント能力が低い
Webマーケティング会社はまだ歴史が浅いために、きちんとマネジメントできる管理職が不足しています。
管理職のマネジメント能力が低い場合、そのしわ寄せは現場のWebマーケターを直撃します。
ワタリの前職でも、直属の課長がWebマーケティング未経験者でした。
本来は課長が判断・指示する内容を自分自身で対応しなければならないため、非常にストレスがたまりました。
転職時に管理職のマネジメント能力を判断するのは難しいですが、面接時にある程度判断できる部分もあります。
面接官が自分の直属の上司の場合は、言動を良くチェックしておきましょう。
Webマーケターが業務を効率化するための5つのポイント
Webマーケターにとって、業務効率化は重要なポイントです。
というのもWebマーケターは作業範囲が広く、業務内容も多岐に渡るからです。
ベテランのWebマーケターになると、ひとりで5〜6社のクライアントを担当することもあります。
業務効率化をしないと、時間がいくらあっても足りません。
現役Webマーケターのワタリが、業務効率化の5ポイントを解説します。
(クリックで該当記事へリンク)
ポイント1. Webマーケティングの基礎を身につける
未経験でWebマーケティング会社に入ったら、まずは基礎固めです。
なぜなら基礎が固まっていなければ、いくら業務効率化のテクニックを覚えたところで効果が無いからです。
たいていのWebマーケティング会社は、基礎研修や先輩社員からのレクチャーを実施しています。
この時期にしっかりとWebマーケティングの基礎を叩き込みましょう。
会社から用意された研修以外にも、自己学習として、関連書籍を読むなどの努力も重要です。
ポイント2. 上司への「報・連・相」を徹底する
社会人なら当たり前の「報(ほうこく)・連(れんらく)・相(そうだん)」ですが、 Webマーケティング会社でも重視されています。
というのもWebマーケティング業界は、リアルタイムで施策が動いているからです。
購入ボタンの設定をミスしたために、本来は1日100万円の売り上げが0円になってしまった。という背筋も凍るようなことがたまに起こります。
ひとつのミスで、まる1日対応に追われることも珍しくありません。
重大なミスは、業務効率を極端に低下させます。
たとえミスをしてしまっても、すぐに上司に相談することで、トラブルを最小限にすることも可能です。
ポイント3. 社内外のコミュニケーションを密にする
Webマーケターは上司だけではなく、関係部署や外部パートナーとのコミュニケーションを密に行う必要があります。
なぜならWebマーケティングは、個人戦ではなくチーム戦だからです。
社内外の関係者とコミュニケーションを密にとることで、無駄な確認作業やミスを減らすことが、業務効率化につながります。
ワタリの勤務先では、Backlogというタスク管理ツールを利用することで、業務効率化を図っています。
案件が大きくなるほど関係者も増えるので、このようなタスク管理ツールを活用することも重要です。
ポイント4. 各種Webマーケティングツールの使い方をマスターする
Webマーケターにとって、Webマーケティングツールの活用スキルは死活問題です。
というのも、Webマーケティングツールはもはや商売道具だからです。
具体的には、Googleアナリティクス、サーチコンソール、SEO順位チェックツールは Webマーケターの3種の神器といっても過言ではありません。
例えるなら、プロ野球選手のバット・グローブ・スパイクに匹敵します。
Webマーケティングツールを自分の手足のように使いこなせると、業務効率は各段に上がります。
ポイント5. 成功事例・社内ナレッジを活用する
業務効率化の仕上げは、成功事例・社内ナレッジの社内共有です。
なぜならWebマーケティングの世界では、共通の勝ちパターンが多いからです。
A社で成功したWebマーケティングプランが、同業のB社でも成功する場合があります。
Webマーケターはゼロから企画案を作ることもありますが、成功事例や社内ナレッジを活用することで、 業務効率が各段に上がります。
Webマーケターの仕事内容に関するよくある質問
- Webマーケターは残業が多いですか。
-
企業にもよりますが、一般的には残業は多い傾向にあります。
残業時間が過労死ライン月80時間を超えるような企業は避けましょう。
- Webマーケターは休日出勤が多いですか 。
-
10年くらい前は休日出勤の多いWebマーケティング会社も多く存在していました。
最近は人材不足もあり、休日出勤は減少傾向にありますが、まったく無いとは言えません。
入社前には休日出勤の有無をしっかり確認しておきましょう。
- Webマーケターは有給休暇は取得しやすいですか。
-
Webマーケティング会社にもよりますが、厚生労働省の有給休暇取得奨励の後押しもあり、以前よりは取得しやすくなりました。
- Webマーケティング会社では、リモートワークは可能ですか。
-
Webマーケティング業界は、他の業界に比べるとリモートワークが浸透しています。
会社にもよりますが、週1~2日程度リモートワーク、週3~4日は出社という勤務体系も多いようです。
- Webマーケターは仕事と育児を両立できますか。
-
時短勤務が可能なWebマーケティング会社であれば、仕事と育児の両立は可能です。
ワタリの勤務先でも10:00〜17:00の間だけ働いているWebマーケターがいます。
時短勤務を採用している企業はまだ少ないかもしれませんが、 面接時に交渉してみるもの良いでしょう。
未経験からWebマーケターになる方法
Webマーケターの1日の仕事内容はイメージできましたか?
「やっぱりWebマーケターになりたい!」と決意を固めたあなたに、未経験からWebマーケターになるためのポイントを3点お伝えします。
- 基礎知識の習得
- 実践経験
- 転職活動
「もっと詳しい内容が知りたい!」というあなたは、下記の記事で未経験からWebマーケターになる方法を、詳しく解説しているので読んでみてくださいね。
未経験からWEBマーケターになるには【現役WEBマーケターがロードマップを徹底解説】
「多少費用はかかってもいいから、Webマーケティングの基礎と実践経験を効率的に身につけたい」という方は、Webマーケティングスクールに入ることをおすすめします。
結論から言うと、Webマーケティングスクールは以下の3つから選んでおけば、間違いありません。
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なかでも総合的におすすめなのは、マケキャンです。
記事は以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考にしていただけるとありがたいです。
Webマーケターになる夢を実現させてくださいね!
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